飲食店選びにおいて大切だと感じだこと

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先日、久しぶりに外食をしました。家で作って食べるつもりだったのですが、外出先での用事が長引いてしまい、急遽そうなりました。元々外食を予定していなかったので、周辺にどんな飲食店があるかはわかりませんでした。
ただ、何となく「ラーメンが食べたい」という気分だったので、あてもなくラーメン屋を探し始めました。
そこそこ人口の多い町だったので、ラーメン屋はすぐに見つかりましたが、最初に見つけたのはチェーン店。
別の町で何度か入ったことはあったのですが、あまり好みの味ではないので止めました、せっかくの外食だったので、妥協はしたくなかったのです。

次に目に入ったのが、ちょっと年季の入ったお店で、建物が何だかもう油を吸ってしっとりとした雰囲気を醸し出しています。
決して女性が一人で入れるような見た目のお店ではありません。
けれども、長く商売を続けている証拠にはなりますから、味は確かなはずです。
意を決して入ろうとしたら、残念ながら営業時間外でした。時間はもう十五時でした。お腹もペコペコでめまいまでします。
もはやラーメンでなくてもいいかとあきらめかけて振り返ると、また別のラーメン屋があるではありませんか!もう迷わず入店です。
入ったお店は黒と赤を基調としていて、おしゃれな感じでした。
女性が気軽に入りやすい、あまりラーメン屋っぽくない外観です。
醤油ラーメンを注文し、お腹を鳴らしながら待つこと三分、ラーメンが出てきました。やっと食事にありつけます。
空腹というスパイスを抜きにしても、とてもおいしかったです。
脂っこくないですし、焦がした長ネギが少し甘いのも、味わったことがなかったので新鮮でした。

でも一番感動したのはレンゲです。
スープが濃すぎず、薄すぎず、そしてダシがしっかり香る非常に私の好きな味だったのですが、レンゲの形がスープを飲むのに良い形状をしていたので、飲み干してしまいました。
町の中華屋で出されるレンゲほど平らではなく、けれどもおたまほどカーブがきついわけでもなく、唇に当てるとすーっと流れ込んでくるのです。
このレンゲでなければ、きっとスープを最後まで飲まなかったと思います。
飲食店として、料理の味はもちろん大事ですが、味わってもらうための工夫というか、道具選びも重要だと思いました。