ロシアの友人からそばの実をもらい、自分で料理してみた
最近、ロシア出身の友人からそばの実をもらいました。ロシアに一時的に帰国して、
日本に戻ってきて会った時に、ロシアからのお土産として買ってきてくれたそうで
す。
私は、彼がお土産を買ってきてくれたことにはとても嬉しかったのですが、実際にそ
ばの実のパッケージをもらった時は食べ物かどうかすら分かりませんでした。という
のも、日本では「そば」というとそば粉から調理された麺のそばしか想像つかなかっ
たからです。
そこで、まずはお土産を買ってきてくれたことにお礼を伝えてから、早速食べ物かど
うかを聞いてみました。すると、私が冗談で聞いていると思ったようで、「食べ物に
決まっているじゃないか」と笑いながら答えてくれました。彼がいうには、日本のそ
ばよりも簡単に、そして短時間で料理できるそうでした。その料理法とは、何と洗っ
てお水と塩と一緒にお鍋で茹でるだけでした。茹でる前にフライパンで煎った方がい
いのですが、それは必須では省略できるので、実際には茹でるだけで出来上がるということです。
私は、彼からこの料理法を聞いて、早速自宅に帰ってから自分で料理してみました。
まずは、そばの実を1カップ分用意し、お鍋に水を入れてさっと洗いました。洗って
いると、そばの実の殻だけが出てきたりしました。
洗い終わった後は、水を2カップと半カップ、そして塩をひとつまみ入れて中火にし
て茹で始めました。茹でている間は、ふたは完全には閉じずに少し隙間を開けておき
ました。というのも、パスタを茹でている時のように吹きこぼしがあるかもしれない
と思ったからです。
茹でる時間は、正確には分かりませんでしたが、水気がなくなったら出来上がりとい
うことを彼から聞いていたため、水の量を目安に必要な時間を測っていました。中火
でしたが、それほど量が多いわけではないのでみるみるうちに水がなくなっていきま
した。時間にして20分もすれば、ほとんどの水が蒸発していました。
水分が完全に蒸発しそうな直前からスプーンで混ぜながら、お鍋の底が焦げ付かないように注意していました。そして、完全に水分が蒸発したのを確認して、火を消して
お皿に盛り付けました。
自宅で1人でいる時に料理をしたので、誰も一緒に食べることなく1人で料理をし
て、1人で味わうことになりました。ですが、その味は、今まで食べたこのない味で
とても美味しく出来上がりました。塩のみで味付けしていたため、最初の1口はシン
プルな味だったのですが、ちょっと違う風味を試そうと思い、バターを入れたとこ
ろ、まさに自分好みのまろやかな味になりました。
日本では見たことのないそばの実ですが、ロシアでは主食として食べていると彼が
言っていましたが、私は日本でもそばの実がもっと普及して、お店でお米と同じよう
に購入できたらなと思いました。