めっき装置とはなにか

日常生活で「めっき」という言葉はよく見聞きしますが、めっきとは何かをあらためて調べてみました。めっきは簡単に言うと、金属物にそれとは異なった金属性の皮膜を付着させることです。目的としては、見た目をよくする、サビ(酸化)防止、電気特性をよくする、この3つですね。見た目をよくするのは、お化粧を施して人が見たときにキレイだな美しいなと感じるように見せることですね。商品価値を高める意味合いがありそうです。サビ防止も近いものがあって、長く空気中のさらしていると酸素と結合して腐食してしまい、外観が悪くなります。更に進行するとボロボロに崩れて所定の大きさを維持できなくなりますからその防止です。電気特性をよくするのは、より電気的に伝導率の良い物で覆うことによって、電気特性あるいは電磁特性をよりよいものにするということですね。

めっきには種類があって、大きく2種類あります。湿式めっきと乾式めっきです。湿式めっきはめっき液に金属性のものを入れて、目的のものに溶け出した金属皮膜を付着させる方法で、電気や化学反応を利用したやり方です。乾式めっきは真空状態のなかで目的物に金属皮膜を付着させる方法です。ここまで調べると、めっき装置というのは多くの種類と大きな装置であることを想像してしまいます。

湿式めっきにはさらに2つの種類があります。電解めっきと無電解めっきです。
電解めっきは電気を通すことで、+極から-極に金属イオンが移動することを利用した金属皮膜生成法です。無電解めっきは化学反応で発生した目的物表面に電子イオンが移動することを利用して、金属皮膜を生成する方法です。

乾式めっきは真空状態にある空間内で金属を加熱し、その金属蒸気を目的物に皮膜させる方法です。これはPVD(物理蒸着)と呼ばれ、これにガス化した金属を注入し化学反応も利用したCVD(化学蒸着)と呼ばれる皮膜生成法もあるようです。

ここまで書いたら、単に「めっき」といってもさまざまな方法があることがわかりました。簡潔にまとめた資料を調べただけでも上記のようになりましたから、めっき方法の違いによってめっき装置というのは全然異なってくるのだろうなと感じました。
機会があったら、また更に深く調べてなるべく分かりやすく記していこうと考えています。